Semitransparent Design: Boring/Bored

2014-09-19

第338回企画展
セミトランスペアレント・デザイン 「退屈」

2014年10月3日(金)—10月28日(火)
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)
時間:11:00—19:00(土曜は18:00まで)
休廊日:日曜、祝日
料金:無料

ものを作るという行為は本来「退屈」を減らす行為だ。目の前の美しさに目を奪われれば、退屈は失われていく。しかし、美しさを目前にしながらも退屈を感じてしまう、そんな二重化された感性を持つことによって、構造的に表(スクリーン)と裏(ソースコード/データ)から成り立っているデジタルな世界から現れて来た彼らが、本当に美だと感じているものに近づくことができるのではないか。「退屈」… 大抵ネガティブに使われるこの言葉。現代社会において「負け」に分類されるであろう状態。このザワつく言葉を選んできた辺りに、セミトラの隠された狙いが見え隠れする。そしていま、セミトラは表と裏、退屈と充実、洗練と脱臼のような相反するものが、良い具合に融合し始めているのではないだろうか。そして僕は、この先に始まるセミトラの新しいフェーズがとても気になるし、本展がその礎になるであろうと予感し、期待をしている。

千房けん輔(エキソニモ/IDPW)

今までに制作したウェブサイトやインスタレーションを再構成した展示を予定しています。

展覧会サイト